中村純
台風8号の接近により、静岡県内は13日早朝から断続的に強い雨に見舞われた。強風によるけが人が出たほか、ビニールハウスが壊れるなどの被害が出た。また、鉄道や高速道路などの交通機関も乱れ、お盆休みの人々らを直撃した。
浜松市消防局によると、同日午後0時40分ごろ、同市浜北区の路上で男性(72)が強風にあおられ転倒し、額から出血するなどの軽傷を負った。静岡市駿河区では突風でビニールハウス1軒が破損。小山町で400戸、吉田町では290戸が停電した。
静岡市は午前、5段階の警戒レベルで2番目に高い避難指示を市南部の2万9841世帯、7万2447人に発令。7世帯14人が小学校などに避難した。東伊豆町も夕方、6253世帯1万1524人の全町民に避難指示を出した。
東海道新幹線は午前6時50分ごろ、静岡―掛川間にある雨量計が規制値を超えたため、上下線とも運転を見合わせた。約30分後に運転を再開したが、ダイヤの乱れが続いた。在来線はJR身延線西富士宮―身延間で不通が続き、静岡と甲府を結ぶ特急「ふじかわ」計10本が運休した。大井川鉄道は終日運休した。
富士山静岡空港は、全日空とフジドリームエアラインズの計6便が欠航。駿河湾フェリーは全便が欠航した。高速道路は東名富士―清水間や新東名新富士―藤枝岡部間などで通行止めが続いた。(中村純)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル